今日は死ぬのにもってこいの日だ。
生きているものすべてが、私と呼吸を合わせている。
すべての声が、わたしの中で合唱している。
すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。
あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。
今日は死ぬのにもってこいの日だ。
わたしの土地は、わたしを静かに取り巻いている。
わたしの畑は、もう耕されることはない。
わたしの家は、笑い声に満ちている。
子どもたちは、うちに帰ってきた。
そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ。
人間てなかなか死ねないものだ。
死ぬ踏ん切りがつかないっていうか。
昨日の深夜から今朝方にかけて、
三重ぐらいに重ねたビニールひもを、
2段ベッドの手すりにかけて、
首に巻いては悶々とし、
布団を被ってはごろごろと寝返りをうつ。
こういう時って泣けないもんだなぁと
思った。
この感覚は失恋に似ている。
空虚で何も無くなってしまった感じ。
全てが同化するような感覚では決してない。
この空虚な空間に自分だけ一人取り残された感じ。
決して、
生きているものすべてが、私と呼吸を合わせている。
すべての声が、わたしの中で合唱している。
等では無かった。
世界にある全てが、私以外のものになった感覚。
そういう意味で、昨日は死ぬのには相応しくない日だった、
と言うことなんだ。
だから生き恥を晒して、のうのうと仕事をする。
周りの白い目が刺さっても、
何となく平気になってきた。
なんか生きていけそうな気になって来た。
世界は私以外のもので作られているのなら、
世界は私を選ばない。私が世界を拒絶しているように。
世界は私に期待しない。私が世界を裏切るように。
世界が私を許してくれるのなら、私も世界に答えようと思う。
その時ならきっと死ねる
多分その日は永遠に来ない
ラベル:日記





