2008年06月25日

BlogAnoia的発想「会社論」

うちの会社に1人「どうしようもない奴」がいる。

「人間的にどうしようもない」という訳ではない。そいつは遅刻もしないし、挨拶もしっかりする。非常にまじめでコツコツ仕事をしている。仕事に対してもやる気はあるようだ。ニートや引き籠り、フリータなどが千走万歩する世の中、そんな奴がなぜ「どうしようもない」のか。

所謂「出来が悪い」のだ。

言ったことが理解できない。言いたいことが伝えられない。文章も書けない。そう、コミュニケーション能力が著しく劣るのだ。この業界、とりわけSEと呼ばれる人間には必須である能力なのだ。

もちろんプログラマとして一生やっていくという選択肢もあるだろうが、そうなるとうちの会社では正社員として雇い入れるのは厳しい。正直プログラマであれば個人外注の方が人件費が安い。

んで、そいつは解雇することになりそうだ。

そうなると「退職が自己都合」という訳ではないから満額の退職一時金を払うことになるだろうし、労働監督署とかが出てきたらそれなりに対応しないといけないだろうが、そんないろいろな面倒臭いことも考えて、それでも「そいつのため」に解雇にした方が良いのではないかという結論に達しているようだ。

まぁ、詭弁だけどね。

本音のところでは人を育てる能力と体力がうちの会社に無いのだ。うちのようなベンチャーではあるが、後ろ盾もなく資金力もなく少人数でやっているような企業での人材育成は「勝手に育ってくれるような人材」でない限り、携わっていくのには厳しいのかなと。

そこでいろいろ考える。

近い将来少子高齢化が進み、優秀な若い人材を少ないパイの中を奪い合うような世の中になるだろうと予想される。大企業や有名優良企業などは競争力もあり体力もあるので、そんなに努力もしないで優秀な人材は集まっていくだろう。

けど、うちみたいな小さい会社にはどうだろうか。

絶対数が少ない買い手市場の中、あえてうちのような小さな会社を選ぶ奇特な奴はいないだろう。じゃあ、どうやったら今後優秀な人材を抱える大企業と競争し、渡り合っていけばいいのだろうか?淘汰されるのを待つだけのジリ貧なのか?

そう。小さい会社だからこそ「人材育成力」が必要なのだ。

「優秀ではない人材」をうまく育成して行かなければ、今後うちのような小さい会社は資本主義の競争原理の中で生きていけないのだと私は考える。

しかし、私がそう言っても、うちの上司どもは全然理解してくれない。「人は育てるのではなく(勝手に)育つのだ」とか「(技術は)こちらが教えるのではなく盗むものだ」とか、それはそれで良かった時代もあるんだろうけど、そんな一辺倒な考えで今の世の中渡っていけるのか?え?どうなんだよ、バカヤロー。

古臭い旧態然とした考えと心中したくねぇんだけど。

巷では「ワーキングプア」とか「ロストジェネレーション」とかいう言葉が持ち出されている。引き籠りやニートとは違うのだろうけど、フリーター、日雇い労働、派遣などで生計を立てている世代に対して言っているとか。私はちょうど「就職氷河期」と言われ始めた年に入社し現在に至っている。私の友人は一浪したせいで就職口がなく、未だにフリーターな奴もいる。広義では私たちから下の世代が「ワーキングプア」「ロストジェネレーション」とか言われる世代なんだろうな。

そんな世代を作り上げたのは紛れもなく私たちより上の世代。そういう意味では社会的責任は非常に大きいのだが、そんなことは全く考えずに「本人たちの自覚がない」や「社会が悪い」「時代が悪い」「不景気だから」と他のせいにしている。

何というか…。これがバカの壁って奴なんだろうか?

今後社会…というか会社の、特に中小・零細企業の役割は大きいと思うんだよね。大体子供の絶対数が減ってくるんだから受験戦争も激しくないティーンを過ごしてきた連中を雇い入れて育てていかないといけないんだから。

んで、今回のBlogAnoia的発想は…


会社で人を育てて何が悪い!


育たないから人を切る…。それは時代に負けたってことだよ?社長。
結局その選択肢しか出来ないのなら、この先この会社に未来はないよ。
この会社のために早く引退しなさい。

頼むから。

posted by しょうちゃ at 18:30| Comment(3) | TrackBack(0) | BlogAnoia的発想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
はじめてコメントさせてもらいます。
しょうちゃと同意見です。

中小企業ほど人財育成が大切だと思います。
Posted by 渡邊  at 2008年06月26日 22:01
今朝机上で見つけた夫が最近読んだであろう書籍の題名が
【部下は育てるな!取り替えろ!! 勝つ組織を作るために by長野慶太さん】 でした。

そして果してあんたはどっちの立場なの?との問いに
「多分取り替えられ要員・・・orz」という回答だった件(ニガワラ
Posted by kirin at 2008年06月27日 00:19
皆様、コメントありがとうございます。

>渡邊様
>中小企業ほど人財育成が大切だと思います。
「人財」という文字は言い得て妙ですね。
まさに人こそ財産だと思います。

>kirin様
>【部下は育てるな!取り替えろ!! 勝つ組織を作るために by長野慶太さん】
ただ従来型の人を入れ替えて活性化させる手法は社会全体から見ればマイナスの要因が大き過ぎると思います。
Posted by しょうちゃ@管理人 at 2008年06月27日 08:55
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。